顎ニキビの原因・対策・予防法は?

顎ニキビサムネ ニキビコラム

いつの間にか頷にぽつんと出来てしまう顎ニキビ。

今回は、そんな厄介な大人ニキビの対処法をご紹介します。

顎はニキビができやすい。

顎の皮膚は、汗腺が少なく汗をかきにくいので、乾燥しやすいです。しかし、皮脂腺は多いため、皮脂の分泌が多くなり、ニキビができやすい部位なのです。

顎はニキができやすい

また、顎は髭を剃ったり、頬杖を付いたりマスクに擦れたりと刺激を受けやすい部分でもあります。それによって肌がダメージを受けて、バリア機能が低下してしまったり、ストレスを受けホルモンバランスが乱れることもニキビができやすい原因です。

このように色々な要因によって顎はニキビができやすいのです。

顎にニキビができやすい3つの理由

なぜ顎にできやすいのか?その理由を詳しくご紹介します。

カミソリなど刺激を受けやすい

髭剃り等で肌にカミソリの刃が当たって強い刺激を受けると、肌の表面が傷つき剥がれ落ちてしまいます。

カミソリ

すると肌を刺激から守るはずのバリア機能が低下し、潤いを保てない状態になってしまうのです。肌のバリア機能とは、皮膚表面の角質層を皮膚膜が覆い、弱酸性に保つ事で細菌などの侵入を防いでいる機能です。

他にも髪の毛が触れたり、服の襟などが当たったり、マスクで擦れたり、ほお杖をついたり、無意識のうちに手指で触ったりする事も肌に刺激を与えてしまっているのです。

また、洗顔料や化粧品などの洗い残しも肌の刺激になります。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れる原因はストレスの影響を受けているためです。ホルモンは多数あり、体の機能を安定して保つように調整する働きがあります。

肌は、ストレスを受けると男性ホルモンのアンドロゲンや交感神経の働きを促進するアドレナリンが分泌されます。

顎イメージ

この男性ホルモンのアンドロゲンやアドレナリンは、皮脂の分泌を促進する働きがあります。

また、女性の場合は生理前になると、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが分泌され、ホルモンバランスが不安定になってしまうのです。エストロゲンは肌に潤いを与える働きがありますが、プロゲステロンは男性ホルモンと同様に皮脂の分泌を促す作用があります。この皮脂の過剰な分泌が、毛穴を詰まらせニキビに繋がります。

そして顎は、男性ホルモンに影響されやすい部位でもあるのです。

皮脂の過剰分泌と乾燥

顎は汗腺が少なく皮脂腺が多いので乾燥しがちです。

通常、肌は汗腺から汗をかくことで乾燥を防いでいます。しかし乾燥したままだと、毛穴の中の皮脂腺から皮脂を分泌して肌を潤わせようとします。

さらに、ストレスを感じていると、ホルモンバランスが崩れ皮脂が多く分泌されてしまうのです。すると毛穴が皮脂で詰まり、肌のバリア機能が低下していると、雑菌が入り繁殖してニキビが炎症を起こし、膿を持ったり、痛みや痒みが出たりするなど悪化していきます。

その他食生活や生活習慣の乱れ

ニキビと直接関係のないような、食生活や生活習慣の乱れもニキビに影響を及ぼします。食生活が乱れると、栄養が偏ってしまいストレスをさらに引き起こしてしまいます。

お酒をたくさん飲んだり、脂っこい食事や甘い物を食べすぎると、肌の健康を保つビタミン類が消費され皮脂が大量に分泌されます。

また、生活習慣の乱れから睡眠も不安定になります。

この睡眠の不安定や、睡眠不足は自律神経を乱し、ホルモンバランスを崩します。本来、睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の生まれ変わる周期(ターンオーバー)を促し免疫力を高めますが、睡眠不足になると、肌の修復ができにくくなり、ニキビが治りにくくなるといった悪循環に陥ってしまうのです。

顎ニキビの予防は日常生活を整えること

日常生活を整えると、肌の状態が良くなりニキビができにくくなります。具体的にどうしたらいいかご紹介します。

優しく洗顔する

洗顔料を良く泡立て、皮膚を擦らないように泡で包み込むように優しく洗います。洗顔料が残らないように良くすすぎましょう。特にフェイスラインや髪の生え際に残りやすいので注意が必要です。肌を清潔に保つのは大切な事ですが、洗いすぎないように気をつけましょう。

保湿をする

洗顔したらすぐに、化粧水を手に取り顔に押さえつけるように優しく染み込ませます。次に乾燥を防ぐために乳液やクリームでお肌を覆い、保湿をします。

保湿イメージ

刺激を避ける

肌は刺激によってダメージを受けます。顎を手指で触ったり、襟やマスクや髪がニキビに触れたりしない様に気をつけます。また、紫外線の刺激も肌に影響を与えてしまいます。

紫外線は肌を乾燥させバリア機能を低下させたり、肌の奥までダメージを与えてターンオーバーを乱れさせます。お顔に日焼け止めを毎日、こまめに塗って紫外線から守りましょう。

日焼け止めを選ぶときは、紫外線吸収剤フリーのノンケミカルやオイルフリー、敏感肌用がおすすめです。クリームやジェルなどよく伸びるテクスチャーの方が肌を擦らずに塗ることができます。

生活習慣を整える

生活習慣は、規則正しい生活とバランスのいい食事を摂る事で整えられます。睡眠が十分に取れていると自律神経が正しく機能し、ホルモンバランスが整います。

睡眠イメージ

以前はお肌のゴールデンタイムの22時から2時に睡眠を取るといいとされていましたが現在は決まった時間に就寝し、熟睡する事で質のいい眠りを得る事が大切だとされています。

具体的な整え方としてパソコンやスマートフォン等のデジタル機器の使用は、早めに切り上げて眠ることが眠りの質を上げることになります。質の良い眠りを得ると、肌は免疫力が高まりターンオーバーが良くなるので、肌のキメが整い美しく丈夫な肌になるのです。

バランスのいい食事とは良質なタンパク質と肌の代謝を良くするビタミン・ミネラルやお腹の調子を整える食物繊維を摂れる食事です。このタンパク質には、お肌の材料になり健康な皮膚を保つ働きがあります。そして、体を調整するホルモンの材料にもなります。

加えてビタミンCは、肌の炎症を抑えたり、コラーゲンの生成を助けてくれたりと、肌の様々な機能を助けてくれます。

また、ビタミンB2とB6は、皮脂の分泌を調整する働きがあり、B6はタンパク質や脂質の代謝を良くし、皮膚や粘膜を強くする働きがあります。

ビタミンEは、強い抗酸化作用があり細胞を守り、ビタミンCと合わせて摂ると相乗効果が期待できます。

食物繊維は、便秘解消に効果があり、腸内環境を整えてくれるだけでなく、コレステロールなどの排泄もしてくれるので、油っぽい食事と合わせて摂るといいでしょう。

顎ニキビができた時の対策は?

顎ニキビは思春期のニキビと違い、治りにくく繰り返しやすいので早めに対処することがポイントです。

洗顔

ニキビができている肌はとてもデリケートな状態になっています。1日2回優しく洗って清潔に保つようにします。洗顔料は刺激の少ない物を選びましょう。ノンコメドジェニック表示がある物がオススメです。

  1. 洗顔料をしっかりと泡立てます。
  2. 肌を擦らないように泡で顔を包み込むように洗います。
  3. 洗顔料が残らないように優しくぬるま湯か水ですすぎましょう。特に髪の生え際やフェイスラインなどの洗い残しがない様に気をつけてください。
  4. 清潔なタオルを顔に押し当てる様に水分を含ませます。ここでも擦らないように気をつけましょう。

メイクをした日は、帰宅後すぐにメイクを落としましょう。

メイク落としは、ノンコメドジェニック表示のものを使うと安心です。拭き取りタイプは肌に刺激を与えてしまうので避け、オイルなどのリキッドタイプやジェルタイプがオススメです。

  1. メイク落としをマッサージするように手のひらを使ってメイクと馴染ませます。
  2. 優しくぬるま湯か水で洗い流します。洗顔と同様に髪の生え際やフェイスラインなどの洗い残しに気をつけます。
  3. 清潔なタオルを顔に押し当てる様に水分を含ませます。ここでも擦らないように気をつけましょう。

市販薬

ニキビができてしまった時は早めのケアが効果的です。ニキビが気になっても、手で潰したり、皮脂を絞り出すようなことはやめましょう。なぜなら、そうすることで刺激を与えることになり、かえって雑菌を繁殖させたり、悪化させてしまうことになるからです。

ニキビができてしまったら、ニキビ用のお薬でケアをするのが最善策と言えます。それぞれのニキビの状態に有効な成分と市販されているオススメの薬を紹介します。

白ニキビ

このニキビは、白くぷつぷつとしている状態です。毛穴に皮脂が詰まっていますが、炎症はしていない状態です。

このニキビには、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシンという殺菌成分が入った薬を選ぶのがいいでしょう。

オススメの市販薬

イハダアクネキュアクリーム (資生堂薬品)

この薬の有効成分は、イブプロフェンピコノールという抗炎症成分とイソプロピルメチルフェノールという殺菌成分が配合されています。また、肌に優しいノンアルコールで塗ってもベタつかないので、メイクもする事ができるのが嬉しいですね、

オロナインH軟膏(大塚製薬)

この薬の有効成分は、医療機関でも使われているクロルヘキシジンという殺菌成分配合で、大人ニキビの要因の乾燥肌を防ぎ、毛穴の詰まりを予防します。炎症している場合は不向きです。

赤ニキビ

このニキビは、ニキビがぷくっと赤く腫れている状態です。白ニキビの毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態です。痛みが伴う場合もあります。

このニキビには、グリチルレチンなど炎症を抑える成分が配合されているクリームや軟膏を選んでください。

オススメの市販薬

アポスティークリーム(ゼリア新薬)

この薬の有効成分はイブプロフェンピコノールで炎症の赤みや腫れを抑え、ビタミンE酢酸エステルが肌の新陳代謝を活発にします。さらに殺菌成分がアクネ菌の増殖を阻止します。

ビフナイトにきび治療薬(小林製薬)

この薬の有効成分はイオウが角質を柔かくし、グリチルレチン酸が炎症を抑え、イソプロピルメチルフェノールが殺菌し、3つの有効成分でニキビの皮脂を吸収し、赤みや炎症を抑えます。寝る前に塗れば、寝ている間に治療してくれます。

黄色ニキビ

赤ニキビの炎症がさらに進んで膿を持っている状態です。膿を作っている細菌を殺す抗生物質と抗炎症成分が配合されたクリームや軟膏を選んでください。

オススメの市販薬

クロマイセチン軟膏2%(第一三共ヘルスケア)

このクスリの有効成分は、クロラムフェニコールという抗生物質がアクネ菌を死滅させ膿を除去します。軟膏なので効き目も持続します。

キシロA軟膏(第一三共ヘルスケア)

この薬に有効成分は、セトリミドの殺菌成分、局所麻酔のリドカイン、痛みを抑えるジフェンヒドラミンが入っている為、殺菌だけでなく痛みやかゆみも抑えます。

顎ニキビがなかなか治らないならクリニックへ

もし、市販薬の効き目が感じられなかったり、赤ニキビが多く出来てしまった、黄色ニキビが悪化したり、痛みがある時はセルフケアで治すのは難しいかもしれません。

医者イメージ

そのような時は、すぐに皮膚科専門医に行ったほうがいいでしょう。

症状に合った、より効果の高い治療や薬を処方してもらえます。クリニックに行く時間が必要ですが、改善するのは早いはずです。

手軽なオンライン診療がおすすめ

もし、専門医に行きたいけど近くになかったり、忙しくて病院に行くのが難しい方にはオンライン診療という受診の仕方があります。

ネットでクリニックを選び、診療日の予約をすると、スマートフォンやパソコンの画面を通じて専門医が問診、診察、薬の処方をして送ってくれます。支払いはクレジットカードやコンビニ払いなどで手軽に選べます。全国どこでも都合のいい日を選べる上、症状に合った薬を処方してもらえるのでとても便利ですね。

顎にできてしまったニキビは、早めにケアすれば後も残らず改善します。バランスのいい食事をとってゆったりとした気持ちで健康的な生活を楽しむのがお肌にもいい影響を与えるのですね。

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