ニキビ跡に効く食べ物を医療関係者がまとめます

ニキビ跡に効く食べ物を医療関係者がまとめますサムネ ニキビコラム

ニキビ跡で悩んでいて、ニキビ跡に効果のある食べ物を知りたい方は多いのではないでしょうか?

ニキビ跡を治すためには、食事が効果的です。なぜなら、肌の調子を整えたり、色素沈着に作用したりする栄養素を積極的に摂ることでニキビ跡が改善される可能性があるからです。

ニキビ跡には食事が大事

そこでこの記事は、ニキビ跡に効く栄養素とニキビ跡に効く食べ物を医療関係者がまとめました。

必要な栄養素が入っている食べ物を摂ることが大事、ニキビ跡に効く食べ物まとめ、ニキビ跡のある方の食べ物の摂り方、ひどい場合は美容診療もおすすめまで、一緒に見ていきましょう!

ぜひ最後まで読んでください。

必要な栄養素が入っている食べ物を摂ることが大事

ニキビ跡を治すには、肌の調子を整えたり、色素沈着に作用したりする栄養素が入っている食べ物を摂ることが大事です。

食べ物とお肌のイメージ

ここでは、ニキビ跡に効果のある栄養素を7つ紹介します。

  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • ビタミンA
  • ビタミンE
  • たんぱく質
  • オメガ3脂肪酸

以下で、1つずつ詳しく見ていきましょう。

ビタミンB2

ビタミンB2は、肌細胞の再生に役立つ効果があるため、積極的に摂取することで肌のターンオーバーが促進され、ニキビ跡が減る可能性があります。ターンオーバーとは肌の細胞が一定のサイクルで生まれ変わるからだの仕組みのことで、通常、健康成人の肌のターンオーバーは約4週間です。

また、ビタミンB2は特に脂質の代謝を助けるので、皮脂の過剰分泌を防ぎます。そのため、毛穴に皮脂が溜まってできるニキビを防ぎ、健康的な肌を作ります。

【ビタミンB2のニキビ跡に効果のある働き】

新陳代謝促進 皮脂の過剰分泌防ぐ ホルモンバランスを整える その他

ビタミンB6

ビタミンB6はエネルギー代謝、特にタンパク質代謝の補酵素として重要なビタミンで、肌のターンオーバーを促進します。たんぱく質の摂取量が多い人ほど、多くのビタミンB6が必要です。

加えて皮脂の分泌を抑え、皮膚の抵抗力が増進するので、ニキビ予防や肌荒れ予防の効果もあります。積極的に摂取することで、ニキビ跡改善にも良い働きをするでしょう。

【ビタミンB6のニキビ跡に効果のある働き】

新陳代謝促進 皮脂の過剰分泌防ぐ ホルモンバランスを整える その他

ビタミンC

ビタミンCは、皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要不可欠な栄養素です。コラーゲンはニキビ跡を改善するので、肌をからだの内側からふわっとさせ、ニキビ跡を目立たせたくない方におすすめです。

また、ビタミンCは、皮膚のメラニン色素が作られる際に働く酵素の活性を阻害してメラミン色素の生成を抑えるほかに、抗酸化作用があるので、生成された酸化型の黒色メラニン色素を還元型の淡色メラニン色素にする働きも示します。メラミン色素の淡色化に役立つので、色素が沈着しているニキビ跡のある方やニキビ跡の色素が沈着してしまう体質の方にも積極的に摂って欲しい栄養素です。

【ビタミンCのニキビ跡に効果のある働き】

新陳代謝促進 皮脂の過剰分泌防ぐ ホルモンバランスを整える その他

メラミン色素生成抑制・淡色化

ビタミンA

ビタミンAは、脂溶性ビタミンで皮膚を健康に保つので、スキンケアに効果的な成分です。皮脂の過剰分泌を抑え、肌のターンオーバーを促進します。ビタミンAを積極的に摂って、毛詰まりを防ぎ、ニキビとニキビ跡を予防しましょう。

また、紫外線で起こるメラニン分泌をコントロールしてメラニンの蓄積を防ぎ、シミも予防します。

【ビタミンAのニキビ跡に効果のある働き】

新陳代謝促進 皮脂の過剰分泌防ぐ ホルモンバランスを整える その他
メラミン色素分泌コントロール

ビタミンE

ビタミンEは、強い抗酸化作用のある脂溶性ビタミンで、紫外線や外的刺激から肌を守り、適度な潤いを保つための皮膚のバリア機能を安定に保ちます。また、ビタミンEには血行促進作用があり、皮膚の新陳代謝を高め、ニキビ跡に色素沈着を起こすメラニン色素の排出を促します。なので、色素が沈着しているニキビ跡が気になる方は積極的にとっていただきたい栄養素です。

加えて、ニキビの原因になるホルモンバランスの乱れの改善にも働くので、ニキビ予防にも役立ちます。ホルモンバランスが乱れ、男性ホルモン優位の状態になると、皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができやすい状態になります。

【ビタミンEのニキビ跡に効果のある働き】

新陳代謝促進 皮脂の過剰分泌防ぐ ホルモンバランスを整える その他
メラミン色素排出促進

たんぱく質

タンパク質は炭水化物、脂質とともに3大栄養素と呼ばれるエネルギー源のひとつです。消化管を通過する間に数々の消化酵素の働きでアミノ酸に分解され、肝臓に送られます。血液に乘って全身に運ばれたアミノ酸が皮膚を構成するので、肌の源となる成分です。

積極的に摂取することで肌の健康的な状態が保てるので、ニキビ跡も改善されやすいでしょう。

【たんぱく質のニキビ跡に効果のある働き】

新陳代謝促進 皮脂の過剰分泌防ぐ ホルモンバランスを整える その他
肌の原料成分

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸で体内では合成できない、食事からの摂取が不可欠な栄養素です。脂肪酸は脂質の構成成分で、脂質は炭水化物、タンパク質と同様にエネルギー産生栄養素のひとつです。

オメガ3脂肪酸は、ホルモンバランスを整えたり、炎症や酸化を抑えたりするので、細胞の代謝を促進させ、肌代謝を高めてニキビ改善効果の期待もできます。

具体的な栄養素としてDHA 、EPA、αリノレン酸などがオメガ3脂肪酸に属しています。

【オメガ3脂肪酸のニキビ跡に効果のある働き】

新陳代謝促進 皮脂の過剰分泌防ぐ ホルモンバランスを整える その他
抗炎症・抗酸化作用

ニキビ跡に効く食べ物まとめ

ニキビ跡に効果のある栄養素はどんな食べ物に入っているのか、よく分からない方は大勢いるのではないでしょうか。

ここでは、ニキビ跡に効果的な栄養素を豊富に含む食べ物を7つ紹介します。

  • ブロッコリー
  • 納豆
  • レバー
  • マグロ
  • パプリカ
  • くるみ

以下で、1つずつ詳しく見ていきます。

ブロッコリー

ブロッコリー中に含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンCとたんぱく質です。

ブロッコリー

ビタミンCはメラミン色素生成抑制と淡色化効果があるほかに、たんぱく質から体内でコラーゲンを生成する際にも使われます。コラーゲンは肌のハリや弾力を保ちニキビ跡を改善するので、美肌効果を狙って積極的に摂取したい栄養素です。

またブロッコリーにはその他のビタミン類、便秘予防効果のある食物繊維、ビタミンCと同様にコラーゲン生成の際に必要な鉄なども含まれています。

【ブロッコリーのニキビ跡に効果のある栄養素】

ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンA ビタミンE たんぱく質 オメガ3脂肪酸 その他
食物繊維、鉄

納豆

納豆に含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンB2とたんぱく質です。

たんぱく質の中で注目したいのは大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)とおなじように働きます。ニキビは男性ホルモンでできる一方、女性ホルモンには美肌効果があります。

皮脂の過剰分泌の抑制、肌のターンオーバー促進も、ビタミンB2の効果です。また、食物繊維も豊富で、肌の不調の原因にもなる便秘防止の効果もあります。

納豆はそのまま食べられるので、手軽で忙しい方におすすめです。

【納豆のニキビ跡に効果のある栄養素】

ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンA ビタミンE たんぱく質 オメガ3脂肪酸 その他
食物繊維、鉄

レバー

レバーに含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンB2、ビタミンA、たんぱく質です。

ビタミンAの主成分はレチノールです。レチノールは皮膚を健康に保つ働きがあり、不足すると皮膚が乾燥してしまいます。ビタミンB2は皮脂の分泌を抑え、たんぱく質は肌の原材料です。肌の健康を守りながら、ニキビ跡に働きかけます。

【レバーのニキビ跡に効果のある栄養素】

ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンA ビタミンE たんぱく質 オメガ3脂肪酸 その他

マグロ

マグロに含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンB2、ビタミンB6、たんぱく質、オメガ3脂肪酸です。

オメガ3脂肪酸が豊富に含まれているので、炎症が抑えられ、肌トラブル改善がスムーズにすすみます。ビタミンB2、ビタミンB6が皮脂を抑え、皮膚のターンオーバーを促進、さらにたんぱく質も効果的に摂取できるので、ニキビ跡改善に効果的です。

【カツオのニキビ跡に効果のある栄養素】

ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンA ビタミンE たんぱく質 オメガ3脂肪酸 その他

卵に含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンB2、ビタミンA、ビタミンE、たんぱく質です。

卵

ビタミンB2、ビタミンB6が皮脂を抑え、皮膚のターンオーバーを促進、さらにビタミンEがメラミン色素の排出促進、ビタミンAがメラミン色素沈着を防止するのでニキビ跡やニキビ跡予備軍にも効果を示します。

抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンEによる、肌のシミやシワなどを予防する効果も期待できます。

【卵のニキビ跡に効果のある栄養素】

ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンA ビタミンE たんぱく質 オメガ3脂肪酸 その他

パプリカ

パプリカに含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンEです。これら3つのビタミンを総称してビタミンACE(エース)と呼んでいます。

パプリカ

ビタミンACEの働きで、皮脂を抑え、皮膚のターンオーバーを促進、メラミン色素の排出促進及び分泌コントロールをするので、ニキビ跡に効果的です。またビタミンACEは一緒に摂取するとより効果が高まるので、ビタミンACEが全て揃っているパプリカはとても魅力的な野菜です。

【パプリカのニキビ跡に効果のある栄養素】

ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンA ビタミンE たんぱく質 オメガ3脂肪酸 その他
食物繊維、鉄

くるみ

くるみに含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンB6、ビタミンE、たんぱく質、オメガ3脂肪酸、食物繊維です。

くるみ

ビタミンB6が皮脂を抑え、皮膚のターンオーバーを促進、さらにビタミンEがメラミン色素の排出促進、オメガ3脂肪酸がホルモンバランスを整え、ニキビ予防効果も果たすので、ニキビ跡やニキビ跡予備軍、ニキビ予防にも効果を発揮します。

食物繊維は便秘を防ぎます。昨今の食生活において不足しやすい成分なので、くるみを間食に取り入れることで、食物繊維を補給するのも良いでしょう。

【くるみのニキビ跡に効果のある栄養素】

ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンA ビタミンE たんぱく質 オメガ3脂肪酸 その他
食物繊維、鉄

ニキビ跡のある方の食べ物の摂り方

ニキビ跡やニキビを気にする方で食べ物の摂り方に悩みのある方もいるのではないでしょうか?

ここでは、ニキビ跡やニキビのある方の食べ物の摂り方2つを紹介します。

  • 食べ物の摂り方のポイント1.血糖値を急に上昇させない
  • 食べ物の摂り方のポイント2.成長に必要な食べ物も摂取する

以下で、1つずつ詳しく見ていきます。

食べ物の摂り方のポイント1.血糖値を急に上昇させない

急激な血糖値の上昇は高インシュリン血症を起こし、皮脂の分泌や毛穴詰まりを亢進させるので、ニキビを悪化させます。炎症がひどくなることもあるので、将来的にニキビ跡になる可能性もあります。食べ物も大切ですが、食べ方にも注意しましょう。

ベジタブルファースト(野菜を先に食べる)やたんぱく質ファースト(魚や肉を先に食べる)ことも血糖値を急激に上昇させないことに有用です。

ベジタブルファースト

【参考文献】ニキビの発症メカニズム,治療,予防

食べ物の摂り方のポイント2.成長に必要な食べ物も摂取する

根拠のない情報に惑わされずに、成長に必要な食べ物は摂取しましょう。

チョコレートや牛乳はニキビに良くない、悪化させると言われますが、これらの食べ物を制限することでニキビが改善することを示す十分な証拠はありません。

チョコレート

また牛乳に関しては、牛乳の摂取を成長期の中高生で制限した場合の不利益に関する検証も行われていないので、「安易に制限するべきではない」と専門家は述べています。

【参考文献】ニキビの発症メカニズム,治療,予防

牛乳はたんぱく質、ビタミンB群、カルシウムをバランスよく含むため「準完全栄養食品」と言われており、成長期には摂取して欲しい食べ物です。

ひどい場合は美容診療もおすすめ

何かと気になるニキビ跡ですが、食事やセルフケアだけではなかなか治らない…。そのような場合は美容診療もおすすめです。

診察を受けて正しい治療を

美容診療とは、一般の保険診療とは異なり、症状の改善のみではなく、より美しくすることを目的とします。美容を目的とした治療は病気ではないので、保険が適用されず、全額自費です。しかし、一部の症状では保険が適用できる場合もあるので、受診の際は保険証を持参しておくと安心でしょう。

ニキビ跡は、すでに治っているけれども炎症が強かったために、その影響が色素沈着やクレーターとして残っているものです。この状態をさらに改善するためには、美容皮膚科専門医師の診察を受け正しい治療を行う必要があります。

オンライン診察なら手軽

とは言っても、仕事などの関係で時間が取れず、病院やクリニックに出向けない人も多いかと思います。そのような方や近くに美容皮膚科の専門クリニックがない方は、オンライン診察が手軽です。

オンライン診察では、自宅や職場など自分の好きな場所で都合の良い時間に、携帯電話やパソコンなどを使ってインターネット上で診察を受けることができます。Web上で24時間いつでも予約可能、交通費も待ち時間も無しなので、忙しい生活のすき間時間を活用して診察を受けることができます。

美容皮膚科専門医の診察後、必要に応じて薬も処方されます。

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